1.大会概要

特許検索競技大会とは、IPCCが主催する特許検索の技術を競う大会です。

2007年から開催され、参加者数は年々増加し、昨年は300名くらいの参加者でした。

コースは初級者(研究者など)向けのベーシックと、

実務者(サーチャーや企業知財部)向けのアドバンストがあります。

リンクはこちら⇒特許検索競技大会

私は、2014年から連続してアドバンストコースに参加しています。去年はブロンズ認定で、今年はシルバー認定を得ることができました。

 

2.どんな問題がでるのか?

2・1 選択問題

自分が受ける分野を選んで、解答していく問題です。分野は、機械、電気、医薬・化学の三種類あります。一応、私は全部の問題に目を通しますが、大体、機械で受験します。

選択問題は、大問二つあります。年によって変わりますが、

ひとつが先行技術調査や無効資料調査で、発明内容理解⇒検索式立案⇒スクリーニング⇒…という流れで、解答し、正解公報の一覧をまとめるものです。

もうひとつが、クリアランス調査で、実施構造を理解し、既にピックアップしてある公報番号一覧から、やばそうなものを見つける…という流れのものです。

普段の調査業務、抵触性判断を再現しながらやっていけばそんなに問題はないかと思います。

 

2.2 共通問題

分野にかかわらず同じ問題を解答するものです。特許分類や特許検索に関する基本的な知識を問うものから始まり、海外の特許の出願経過を調べさせたり、対応する海外特許分類を探させる問題などが出ます。

個人的には、この共通問題が一番難しいと感じています。

 

3.大会の雰囲気は?

開催場所は毎年変わっています。今年は渋谷駅近くのビルで、小規模のセミナーが開かれるくらいのフロアをいくつか借りて行われてました。

会場には、デスクトップが整然と並べられ、結構壮観です。PCは試験開始前からいじっていいので私はいつも早めに行って、パテントマップガイダンスやespacenetなどをブックマークしたり、JP-NETの設定とかをしてます。

会場に行くと、同じ企業や事務所同士の方で談笑されているのをよく見かけます。団体で出ることもできるので、仲間内で挑戦されるのもよいのではないでしょうか。

参加されているのは、若い方からベテランの方まで幅広いです。女性のほうが若干多い印象です。

 

4.個人的所感

特許検索業務を始めたときから、結構独学でやってきたところが多いと自覚していたので、客観的に評価してもらえるこういう大会はとてもいい機会だと思っています。ただし、あくまでIPCC(特許庁?)が考える検索セオリーなどに沿っているかが基準なので(多分)、実務の感覚とは少しずれるかもしれませんが。

あと調査分野の違いによる難易や、使用DBによる違いをどこまで考慮するかが結構問題になるかと思います。過去に調べたことある分野ってだけで、分類に関する知識とかでかなり差がつくのではないでしょうか。特に認定基準に偏差値を採用しているので。

 

とまれ、特許検索能力を客観的に評価された基準で、社内や転職で、アピールできる材料にはなりますので、一回は挑戦されることをお勧めします。